映画レビュー:若き日の次郎長 東海一の若親分


若き日の次郎長 東海一の若親分 [VHS]

なんと、今回はテレビ地上波による映画鑑賞です。

前から思ってるんですが、KBS京都はエライ!!

さすが、東洋のハリウッド。

なにがすごいってね、週一の映画(邦画)、地上波でCM一切なしで放映してくれるのですよ。もちろん主にはレアな時代劇。

東京のフィルムセンターとかに憧れてたけど、これもすごい大英断ですよ。

テレビなんかいらねぇと思ってたけど、こういうのがあるから捨てられない。

本日は錦之助の次郎長シリーズ。

錦之助と言えば森の石松なんだが、次郎長のシリーズもあるのよね。

両方やったのって、この人だけじゃないか?

時代劇映画最後の輝きを見せてくれる・・・監督はマキノ雅弘。

清水港なんだけど、錦之助兄ぃはいつもどおりの巻き舌のちゃきちゃきの江戸っ子。これはまあ、お約束。

一瞬、破れ傘刀舟の原型もみせてくれます。

大政・小政・桶屋の鬼吉・関東綱五郎・法印大五郎・・・キャラ立ちまくり!!

このフォーマットを活かしきれていない現在の映画はどうかしてるよ。
マキノ雅彦(津川雅彦)版の次郎長は未見だけど、近いうちに観てみよう。

しかし、田中春男の法印大五郎の安定感は異常。

シリーズが変わっても、会社が変わっても、法印大五郎だけは常に田中春男。

こんな治外法権的キャスティングってないよな。

関東綱五郎を演じるのは寅さんよりずっと前の渥美清。この頃から啖呵売を見せてたんですね(゜-゜)

オールスターではないけれど、十分豪華なキャスティング。

こんなに鉄砲撃ちまくる次郎長は初めて見ました。

ワンパターンや予定調和などといった言葉も陳腐に思える、豊な時代の映画です。

※それとね。放送禁止用語もそのまま修正なし。放映後、お断りもありました。今どき珍しい処理です。

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