映画レビュー:ローグアサシン


著者 :
角川映画
発売日 : 2009-11-20

んだこりゃ?

これは日本公開はされたんでしょうかね。

制作が2007年なので、割りと新しい。

現在、「ウルヴァリン・SAMURAI」が公開されていて、トンデモ日本描写には気を使ってるとかヒュー・ジャックマンが言ってましたが。実際観てないのでなんとも言えません。

一方、ほとんど気を使ってない。気を使う気もないのが本作です。

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好きか嫌いかで言うと好き

そう。

好きな俳優が沢山でてるので、見ました。

ジェット・リー

ジェイソン・ステイサム

ジョン・ローン

そして石橋凌

石橋凌はともかく。

このラインナップで、割りと言いプロットで、なんでこれなんだろう。

そもそも、マーケット的に誰をターゲットにどういう意図で作られたのかが不明。

日・中・韓が三つ巴で、英国人(米国)のジェイソンが絡んでくるという。

最後までどんでん返しが続くので、緊張感はあります。

ジェット・リーの冷血漢も板についている。

ジャパニーズヤクザとチャイニーズマフィアの抗争がサンフランシスコで繰り広げられ、FBIが絡んでくる。

多分、そのFBI捜査官でジェイソン・ステイサムの相棒ぽいのが韓国系米国人ぽいんですが、よくわかりません。

それより、後からジェイソンの相棒になる、偉丈夫な黒髪ロン毛の韓国人が格好良い。

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やっぱ、俳優が活かせてない

香港マフィアの親玉がジョン・ローン。

日本ヤクザの親分が石橋凌。

ジョン・ローンが中国系米人のギャングを演るのはイヤー・オブ・ザ・ドラゴンでもそうでした。観てないけど。

そして、石橋凌もハリウッドではヤクザ率高いですね。

チャイニーズマフィアではそれほど象徴的ではないのですが、この映画の逆説的な見所はやはり、ジャパニーズ(ヤクザ)の描かれ方。

やっぱりかなりエキゾチックなんでしょうね。

やっぱりそれか、みたいなステレオタイプ健在です。

ラストサムライ以降のアメリカ映画としては、ワザとやってる?みたいな気もします。

・ヤクザは全員倶利伽羅紋々全開。しかもタトゥー的に手の甲まで入ってる。だからスーツ着ててもヤクザ丸出し。いかにスジモンでも日常生活に影響ありすぎ。しかも石橋凌は経済ヤクザなのに。

・何故かサンフランシスコで丁半賭博をやってる。そのヤクザを始め、日本語が喋れない。英語の字幕が付いてるんですが、肝心の日本語が聞き取れない。ので無理やり英語を読む。

・石橋凌の娘役のデヴォン・青木がルーシー・リューくらい日本語がヘタ。で、何故か顔見てると殴りたくなってくるタイプ。

・あちこちになんか変な垂れ幕がはってある。そこに意味不明な四文字熟語とか書いてある。東南アジアのパチもん日本語Tシャツみたい。石橋凌はなんも言わなかったのか。

・ヤクザの殴りこみが忍者装束。向こうの映画は「ラストサムライ」からして、どうしてもニンジャを出さないと気が済まないらしい。

などなど、ツッコミたい人は是非観てほしい。

そして、それぞれの持ち味を見事に殺して迷走している映画。

その中でも、確かな演技を魅せてくれれるジェット・リーは格別にステキでした。

ステキなんだけど、結局お前は誰なんだ?という感情移入しにくい設定なんでイマイチ・・・。

ジョン・ローンはなぜこの役を引き受けたのか。

「仁義なき戦い」で言えば、槇原あたりの役どころじゃない?

それとケインコスギがヤクザ(こんな健やかな顔した爽やかなヤクザ見たことない)の下っ端役で、石橋凌に散々な目に会います。でもジェット・リーともタイマンできるので、良かったかも。ショー・コスギの七光はあんまり届いてないようです。

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