読書レビュー:パチンコに日本人は20年で540兆円使った (幻冬舎新書) 若宮 健



ブクログでレビューを見る»

若宮健氏のъ(゚Д゚)グッジョブ!! 二冊目です。

なんか、たまたまこれを書いている隣の部屋からテレビの音が聴こえる。観ていないのでわからないが、急成長を続けるマニラのカジノを紹介しているようだ。

マニラはラスベガスを抜いて世界一のカジノになったそうだ。
税収の7割がカジノによるものであるとテレビは伝えている。

そのことも本書には記載されている。

本書のタイトルには「540兆円」という数字があるが、直近の数字では我が国日本のパチンコの総売上は年間20兆円規模。
世界一のカジノのマカオの「十倍」なのだ。それでも10兆円(!!)ほど減って業界も大変らしい。5兆円あったら大阪市の借金なくなるんですけど・・・。

基本的には前著「なぜ韓国は、パチンコを全廃できたのか」と重複する部分もあるのだが、2冊とも読んで全く差し支えはない。焼き直しのレヴェルではなく、切り口を変えてより厳しくまたショッキングに現状を伝えている。
これは東日本大震災がその間に起こったことと大きく関係をしている。

石原都知事は震災後、自動販売機とパチンコの無駄な電力消費について批判を行なってきた。
なぜか個人的には自動販売機の件に目が行ってしまい「そりゃ、的外れだろ」と思うにとどまってしまった。

しかし、改めて考えるにパチンコの明らかに過剰で下品なネオン・パチンコ台そのものの電力消費これは珍しく石原氏の意見に賛同する。

東北では義援金までがパチンコ屋に吸い上げられてしまっているという。

石原都知事は、少なくともパチンコ利権とは無縁らしい。しかしパチンコを断罪するのは結構だが、その一方で東京にカジノ誘致とはなんなのか。

これは当然大阪の橋下氏にも言いたい。

世界一の賭博場国(勿論、パチンコのことである)にさらに大規模な賭博場を設けてどうしようというのか。

国及び地方自治体の大借金をバクチで穴埋めするのが健全な方法なのか。

百歩譲って、国営賭博なので民間違法賭博であるパチンコよりもマシとは言えよう。富裕層のみをターゲットにし、外貨の獲得を主眼におくのであれば。アラブの王様に来てもらおう。

しかし、これだけは言いたい。

外国向けには目を瞑るとして、国内では「カジノ」という呼称をやめてほしい。格好良く言い換えないでほしい。常に公式・マスコミにおいては「賭博場」「博打場」などの呼称を徹底するべきだ。バクチはバクチなのだ。

ギャンブラーなどと言う必要はない。遊ぶ人は全員「博打打ち」だ。ルーレットもチンチロリンもやってることは一緒なんだから。

掛け金が高くても、ドレスコードがあってもバクチはバクチ。

本書の内容は実際に読んでいただきたいので、かなり脱線した持論となってしまいました。

パチンコに関しては、ぜひ全廃の方向で。しかし、昔のほんとの意味で遊べるパチンコは良かった。

全てがダメと言う気はない。

せめて電役(懐かしのゼロタイガー)あたりで止まっておけば、これほどの病んだ状態(主に依存症の引き起こす悲劇)にはならなかったのではないか。

政治家の利権問題、警察の天下り問題、三店方式の違法換金問題も残るのではあるが、全廃ではなく縮小が望ましいとも思う。その方がさらに難しいだろうか。

どうしようもないパチンコの片棒を担いでいる人気アニメや歌手。小遣い稼ぎで休日のゲストでホイホイ出かける芸NO人には猛省を促したい。

和田アキ子はもぉどうしようもないかもしれないが、いいかげんにしろよ郷ひろみ。お前パチンコやったことあるのか!?

憂国の士というのであれば、各右翼団体のお歴々。パチンコメーカーやホールに突撃したらどうですか?

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。