「コップのフチ子」も「ココは俺が食い止める、お前は先に行くニャー」もインパクトは結構あった記憶があります。
購入するまでには至りませんでしたが。
単純に販売していたならば買ったかも知れませんが、逆にガチャガチャだったから二の足を踏んだのかもしれません。
購入に遊びの要素があるということ自体、変に大人であると照れてしまう、恥ずかしいという感覚が出てきます。
それらの商品の軽さ同様、いい意味で軽くスカスカな構成です。
筆者はこれらのガチャガチャの仕掛け人である、奇譚クラブ社長の古屋大貴さん。
やはり、本書執筆時現在社員10名の会社です。もっと大人数であった時もあるそうなのですが、10名というのがベストであるという考えがあるそうです。
それは京セラの稲盛和夫さんの提唱する「アメーバ経営」に通ずるものがあるのでしょうか。
最も奇譚クラブの場合は単細胞生物止まりを良しする傾向のようですが。
思った通り、この会社は慰安旅行に学生服とセーラー服着用のようなぶっ飛んだ楽しい会社のようです。
Googleの福利厚生を思い出しますが、さりとて勿論楽しいだけで会社は成り立ちません。
楽しさの分だけ厳しさもあるのでしょう。その証拠に社員は独立を含め、入れ替わっています。安定感は犠牲にしています。
本書の最後に、この本はアイデアの出し方よりもそのベースとなる組織論にウエイトを置いて書かれた、という説明がありました。
真剣に遊んでいる大人たちには憧れます。