かなりネット上での酷評が目につきました。
でも、悪くないと思います。まとまってるし。
ただ・・・ストーリーがわかりにくいよ。
相関関係が。結局、菊地凛子は何者だったんでしょうか。
すごく丁寧に作っている感じは受けます。
でも、誰(国)に向けて作ってるのかな。
真珠湾攻撃前夜の上海で、日本は中国ではひとでなしのクソ悪役。
さりとて、チョウ・ユンファが中国人として、特にヒロイックに描かれているわけでもなく、日中としては、それほど感情移入はできない感じ。
結局、主役はジョン・キューザックていうことになるんだろうが。ちょっとなあ。
この人が諜報員?なんか、雰囲気が全体的にぬるいよなあ。
渡辺謙の日本刀のような凄みとチョウ・ユンファのアウトローさ加減に挟まれると、なんかとっちゃん坊やみたいでねぇ。
そう、ケンワタナベとチョウ・ユンファが好きなので観たようなもんです。
後、菊地凛子。なんなんだろう、この人は。
多分、演技はめちゃめちゃうまいんだろう、と思います。
でも、女としても女優としても、あんまり魅力がないんだよなあ。
コン・リーの色っぽさが際立つ。
りんこさん、最後の方は日野日出志の漫画のような顔になってたし(すみません(;´Д`))
渡辺謙はなんだかんだ言って好きです。
しかし、「ラスト・サムライ」でもそうだったけど、断末魔とか、最重要な時って、普通母国語で終わらんか?
それはともかく、ラストの方で、謙さんがハットとトレンチコートで出てくるんだけど、これがこれほど似合う日本人はいないね。
ハードボイルドなチョウ・ユンファよりもハードで良かった。
もちろん、チョウ・ユンファも(・∀・)イイ!!。
リアルで丁寧な映画で好感は持てるけど、もっかい観たいかと言われると・・・